(25.9.25)第14回全国高校生地方鉄道交流会【写真部門】受賞作品!

2025年8月8日(金)~10日(日)に開催された第14回全国高校生地方鉄道交流会in宮城県美里町において審査の結果、下記作品が写真部門で入賞いたしました。
入賞作品は鉄道会社・自治体などの各種媒体に使用されます。

◆美里町長賞
タイトル「田園気動車」田辺悠成さん(成城中学校・成城高等学校)
東日本旅客鉄道株式会社 小牛田統括センター所長賞  
タイトル「黄昏時の鳴瀬川」 今井 陽希さん(古川学園高等学校)
一般社団法人美里町物産観光協会 会長賞  
タイトル「暑い日、駅のベンチの上で」 宮澤 遼さん(東京農業大学第二高等学校・中等部)
武川健太賞  
タイトル「いざ、石巻へ」 鷲巣 雅楽さん(芝学園 芝中学校・芝高等学校)
◆佳作
タイトル「見守る!美里の転車台」市谷 直澄さん (清風南海学園 清風南海高等学校)
タイトル「年少時代」松下 結仁さん (成城中学校・成城高等学校)
タイトル「田んぼのなかの一本路」池見 凜太朗さん (芝学園 芝中学校・芝高等学校)
タイトル「夏空と疾走」名取 翼さん (東京農業大学第二高等学校・中等部)
タイトル「揺れる稲、雲の下をすべりゆくYukemuri Line」齊藤 史泰さん (成城中学校・成城高等学校)

美里町長賞

タイトル「田園気動車」田辺悠成さん(成城中学校・成城高等学校)

<寸評>
直線を鮮やかに用い、画面上にいくつもの三角形が構図を締めています。
色彩は透明感のある青い空と大崎耕土の稲穂の緑のなかを軽やかに列車が走る。
この地の豊かさを表現したい意図が素直に表現できたできた作品です。

副賞:美里町特産『北浦梨』1箱

東日本旅客鉄道株式会社 小牛田統括センター所長賞

タイトル「黄昏時の鳴瀬川」 今井 陽希さん(古川学園高等学校)

<寸評>
黄金色と紺碧が美しく混じり合う一瞬をカメラが切り取っておいてくれました。
随分長い間辛抱して、この黄昏を捉えることに成功しましたね。
多くの写真の中から、この写真をエントリー作品に選んだ審美眼は
素晴らしい感性だと思います。

副賞:特急イブニングウェイヘッドマーク レプリカ

一般社団法人美里町物産観光協会 会長賞  

タイトル「暑い日、駅のベンチの上で」 宮澤 遼さん(東京農業大学第二高等学校・中等部)

<寸評>
暑い暑い夏、友達と駅のベンチで冷たーいカップアイスを食べる。
日常の中の幸せな一時を切り取りました。
何気にすっとシャッターを切った様に見えますが、なんのなんの、ピントはカップアイスの蓋にフォーカスされ、駅名標をはじめ、その他のものは、ソフトフォーカスでボカシ処理されています。
半ズボン、原色のシャツの挿し色効果が全体を引き締めています。
かなりの技術力を駆使していますが、それを感じさせない素晴らしい作品です。

副賞:とんたろう 詰め合わせ

武川健太賞

タイトル「いざ、石巻へ」 鷲巣 雅楽さん(芝学園 芝中学校・芝高等学校)

<佳作>
探しました。歩きました。見つけました!
夏草の海を推進するDDが牽引する貨物列車を見下ろす小高い丘。
フルコンテナ積載貨車が見せる美しい円弧。
架線も架線柱もない線路なので対象の存在感が際立ってくれました。

副賞:武川健太ファースト写真集「花鳥鉄道風月線」*サイン入り

佳作

タイトル「見守る!美里の転車台」市谷 直澄さん (清風南海学園 清風南海高等学校)

<寸評>
ピントが転車台にフォーカスされているので、主役は転車台で、列車の運行を見守ってくれているのは、転車台です。操作室のサビが長年に渡る安全確認業務の過酷さを際立たせています。鉄道の町美里町の転車台は、ひたすら業務を続ける鉄道マン。傍らを進む列車の運転士は、
きっと合図を送って通過するのでしょう。

タイトル「年少時代」松下 結仁さん (成城中学校・成城高等学校)

<寸評>
作品を横断する跨線橋のバーは、どんな意味があるのだろう?年少時代というタイトルを見て、仮説を立てました。井上陽水の夏の思い出を歌う「少年時代」と似ている。「年少」は、「さん」を付けると「年少さん」つまり幼稚園児の年少さん、3歳児。そうか、3歳児の目の高さを表現すための象徴が画面を横切る白いバー。
年少さんが音に気づいて視線を向けたら、列車が自分に向かってきた。レンズの位置が年少さんの目の高さ、年少さんの見ている世界。
その時代を高校生になった青年が、懐しく思い出して、レンズを下げて切り取った。

タイトル「田んぼのなかの一本路」池見 凜太朗さん (芝学園 芝中学校・芝高等学校)

<寸評>
真夏日の美里町の緑の稲穂の海を貫く一本の鉄路を、白い気動車が軽やかに向かってきます。遮るもののない秋の気配の漂い始めた空がすべての存在に優しく寄り添ってくれています。
作者の感性が作品に奥行きを加えてくれました。

タイトル「夏空と疾走」名取 翼さん (東京農業大学第二高等学校・中等部)

<寸評>
シャッタースピードを抑えて、露光時間を長めに設定し、列車の踏切通過を一枚の絵に仕上げました。
遮断器の警報音も列車の通過する音も、待っている人も
絵の中に取り込まれ、遮断器の上がる音と夏の喧騒が
列車の通過した瞬間に聞こえはじめる、
夏を閉じ込めた魅力的な作品です。

タイトル「揺れる稲、雲の下をすべりゆくYukemuri Line」齊藤 史泰さん (成城中学校・成城高等学校)

<寸評>
滑るように軽やかに進んで行く陸羽東線の気動車。青々と育った稲穂を風が渡ります。
太陽は 恵みの光を 田圃だけではなく、入道雲にも白い気動車にも撮影者にも列車にも与えてくれました。
美しい里の姿が一枚の絵に仕上がりました。

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