大溝 貫之

 全国高校生地方鉄道交流会は、全国の高校生に社会の中で自分たちがどのような存在であるか、将来、担っていく可能性があるか、高校生たちが仲間と協力し、調べ、考え、まとめた企画案を発表する場と、それを評価する場を提供することを目的に2012年に設立されました。
 第1回 秋田内陸縦貫鉄道、第2回 いすみ鉄道、第3回 一畑電車、第4回 三陸鉄道、第5回 のと鉄道、第6回 鹿島臨海鉄道、第7回 東京モノレール、第8回 JR北海道 花咲線と毎年8月に開催して参りました。そして昨年の第9回は感染症拡大に伴い、初めての試みとして、リモートでの開催となりました。

 これまでに、高校生が発表した企画案が実現の運びとなりましたものに、「婚活列車」「軽トラ+列車の軽貨物輸送」「伊勢海老列車」「三陸鉄道夜行列車運行」「撮り鉄用時刻表設置」「駅スタンプ帳発行」「片道定期券発行」「地元商店割引切符発行」などがあり、若人の発想が社会の活性化に寄与したこともありました。

 第10回交流会は、状況を考慮し、地元を訪ね、地元の方々や高校生、鉄道事業者の方々と交流できるリアル開催とZoom利用のリモート開催の2本立て開催といたします。
SDGsを切り口に考えて欲しいと伝えましたが、それは、地球の資源を無駄なく賢く、将来のことを考慮しつつ利用することが、とても大切だからです。
全国的に多くの交通事業者は利用人数の減少で、経営が圧迫されています。企画案では、利用者減少を逆にプラスに活かしたり、扱っている素材を大胆に変えることで地場産業の技術やネットワークを生かす企画を期待しています。
世界遺産の富士山の麓に集まり、これからも、美しい自然を保てるように、仲間と一緒に素晴らしい企画案を練り上げて、心に訴えるプレゼンを披露してください。期待しています。