(23.9.8)第12回全国高校生地方鉄道交流会【企画部門】受賞校!

2023年8月18日(金)~20日(日)に開催された第12回全国高校生地方鉄道交流会in阿武隈急行においてプレゼンテーションと審査の結果、下記3校のチームが企画部門で入賞いたしました。

【テーマ】
「阿武隈急行を利用した、地元商店街活性化とは」

◆阿武隈急行株式会社 社長賞 
成城中学校・成城高等学校
伊達市長賞
芝学園 芝中学校・芝高等学校
◆全国高校生地方鉄道交流会 代表理事賞 
福島工業高等専門学校

阿武隈急行株式会社 社長賞 成城中学校・成城高等学校

左)阿武隈急行株式会社 冨田代表取締役社長

副賞:ヘッドマークデザイン権

<寸評>
成城鉄道研究部は、鉄道そのものを主役とした「観光列車創設」と「東北新幹線阿武隈急行線直通運転」の2案と、沿線や地域活性化を目的とした3案を提案しました。
伊達ももの里マラソン時期変更案は、猛暑下での安全性を考慮し、地元住民に寄り添った内容です。
「商店街ホテル」案は、空き店舗活用と既存施設利用によって地域一体型の観光振興を目指しています。
ビニールハウス発電案は、夏季高温を逆手に取り温度差発電を行うもので、将来的な再生可能エネルギー活用が期待されます。
トロッコ列車案は、余剰車両を再利用し四季運行を可能にし、周辺ツアーで広域活性化を図ります。
直通運転案は、電圧互換性を根拠に新幹線の補完路線化を目指し、環境・資源保護の観点から他地域での展開も期待されます。
いずれも現状を打破し、地域特性と実現性を両立した提案でした。

伊達市長賞 芝学園 芝中学校・芝高等学校

左)伊達市 佐藤副市長

副賞:桃の恵み 1ケース

<寸評>
芝学園の活性化案は、福島市と仙台市間の交通では高速バスの優位性を認めつつ、鉄道の新たな役割を提案するものでした。
観光列車案は阿武隈急行線とJR線を直通し、料金3000円でアテンダントによる案内や車内販売を行い、雇用創出や地域活性化を目指します。
景観区間での減速運行や雪景色を楽しむ列車、停車駅での地元産品販売、演芸披露なども盛り込みました。
ドローン映像配信で沿線の魅力発信にも取り組みます。
「片道途中下車きっぷ」や観光型MaaS導入により、交通・宿泊・観光の予約を一元化し利便性を高めます。
車内販売ではポイント制度や生産者同乗販売を提案し、交流を通じた販売促進を狙います。
商店街活性化の提案が加われば、さらに完成度が高まる企画でした。

全国高校生地方鉄道交流会 代表理事賞  福島工業高等専門学校

左)全国高校生地方鉄道交流会 代表理事 大溝

副賞:開催ポスター

<寸評>
福島工専の活性化案は、統計資料の分析だけでなく、沿線各地を訪れて現地調査を行い提案している点が特徴です。
鉄道を一次交通、駅から目的地までの移動手段を二次交通とし、多くの地域で両者の連携不足が課題と指摘します。
既存の利用促進協議会は過去の統計を並べるだけで、具体的提言が乏しいのが現状です。
提案では鉄道・バス・タクシーに加え、新たな交通手段の合法化も視野に入れています。
回数券活用案は高評価で、簡便かつ複数人利用が可能で、商店街サービスと連動すれば地域活性化につながるとしています。
駅周辺地図添付など利用者目線の工夫も評価されました。

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